2021.01.07
#07
時間が限られた現場ほど、
確かな電動工具が求められる。
リペアK 根本和彦さま
スピードが求められる公共施設の修繕工事
そのためにはコードレスが必要不可欠だった
「学校を出て、最初の仕事は事務機器の営業マンでした。ちょっと自分に合わないかな…と思っていたときにリフォーム会社を紹介してもらって、そこで12年、下積みをしながら仕事を覚えました。その後は学校などの改修業務を行なっている会社に転職し、38歳のときに独立しました」
そう語るのはリペアKの代表、根本和彦さん、46歳。これまでの経験を活かし、住宅のリフォームから公共施設の改修、修繕などを行なう。
「リフォームの会社で職人として働き始めたときは、右も左もわかりませんでした。3~4年は親方にくっついて歩いて、しょっちゅう怒られていました。正直、嫌になった時期もありましたが、親方を見返してやろうという一心で仕事をこなしていました。でも、本当におっかない世界に入っちゃたな…とも思いました」
リフォーム工事の職人になって10年ほど経ったころ、親方から「ちゃんとやれるようになったな」と、ようやく認められたときには本当に嬉しかったと、当時を懐かしく振り返る。
その後、“おっかない”親方はリフォーム会社の社長になり、自身も独立して同じ社長という立場で会えば、昔話に花を咲かせる。もちろん、今はもう怒られない。「親方に出会えなかったら自分がここまで成長できなかったと思っているので、すごく感謝しています」。当時も今も、根本さんにとっては変わらぬ親方だ。
時間が限られた現場ほど、確かな電動工具が求められる
根本さんは自らを「多能工」と称するだけあって、仕事の幅はとても広い。工期にいくらかの余裕があるリフォームの仕事と、一日に何件もまわるような公共施設の修理の仕事。どちらもリペアKが得意とする分野だ。
「リフォームの仕事と改修の仕事は全然違います。公共の建物などの修理だとスピードが勝負です。学校だと授業中とかはできない場合があるので、下校時刻後の限られた時間でこなしていく必要があります。コード付き電動工具を出して準備してだと、その時間すらもったいない。だいぶ早い時期からコードレスの電動工具を揃えました」
根本さんがHiKOKIのコードレス電動工具を使うきっかけとなったのが、マルチボルト対応のインパクトドライバだ。軽くて持ちやすく、それでいてパワーがある。実際に手にするまでは、HiKOKIの製品を自分が使うというイメージがなかったが、試しに使ってみると、それまでの概念が変わるほど使い勝手が良かったと語る。
「ビスを打ったときに、ものすごく入っていく。それまで持っていたインパクトドライバだと、長いネジがズレてしまうことがあり、ストレスを感じていました。それをこのマルチボルトのインパクトドライバが、すべて解決してくれたわけです」
そこからはマルチボルト製品を中心に、HiKOKIのコードレス電動工具を愛用しているという。かつてブランド名がHiKOKIになる前の製品で、新品が一度の使用で壊れた経験から、正直良いイメージを持っていなかった根本さんだが、マルチボルトのインパクトドライバがすべてを覆した。「マルチボルトの登場で、HiKOKIの電動工具を見る目が変わりました」。ターニングポイントとなったのは確かだ。
欲しいときに必要なものを持ってきてくれる
インパクトドライバのパワーと使いやすさに衝撃を受けて、セーバソー、チップソーカッタと、立て続けにマルチボルト対応機の導入を進めていった。その背景には、HiKOKIの営業担当者とのコミュニケーションがある。
「ひとりで仕事しているような現場にも顔を出してくれて、新製品の情報やオススメの工具などを丁寧に説明してくれる。こんな製品ないかなと聞いてみたら、もうすぐ出ますと。いつもタイミングが良くて、欲しいときに必要なものを持ってきてくれるので本当に助かっています」
工具を実際に使う職人と、それをサポートするメーカーの担当者。両者の間で培われた信頼関係が良い仕事につながる。そんな根本さんはマルチボルト対応のコンプレッサ、エア工具が出ることを楽しみに待っているという。「やっぱり持ち運びが楽になる。作業効率化につながると思いますが、どうですか」。根本さんのリクエストは尽きない。
あなたにとって職人の道具とは。
作業スピードと正確性を求める根本さんの現場において、仕事の効率化は常に意識している大事なポイントだ。そのための道具選びには余念がない。
「道具がなくなっちゃったら仕事にならない。この仕事をずっと続けていくし、そのための道具というのは自分にとって何よりも代えがたいもの。命に変わるようなものと一緒ですよね」
他の職人と現場が一緒になるときには、お互いが使っている道具を見るという。何を使っているかで話題になったりもする。自分も見ているし、他の人からも見られていると感じている。「限定色はやっぱり気になります。手にしたらモチベーションも上がりますし」。根本さんにとって職人の道具とは、かけがえのない相棒であり、自分の個性を出すスタイルでもある。