2021.11.19

#03 きっかけは
電動ドリルでした。

近藤フレーミング 近藤健一さま

ある時、工具を一気に入れ換えた
熟練大工がコードレス電動工具を手にする理由

神奈川県愛川町に拠点を構える有限会社近藤フレーミング。代表の近藤健一さんは、18歳のときにこの世界へ飛び込み、以来、30年以上現場一筋の建て方大工だ。主にツーバイフォーの組み上げ工事、建物内の造作工事を請け負う。

「高校生の休みの日にアルバイトで父親の友人だった親方のところにお世話になったことがきっかけとなり、そのまま卒業後に弟子入りをしこの仕事を始めました。」

当時の親方からは、現場を常に綺麗にすることを徹底的に叩き込まれたという。その理由を聞くと、「建て方大工は自分でお客さんを取ってくるものではない。営業の人たちが仕事を取りやすいように、現場はいつも整理整頓することが大事なんだと教えられた」と語る。

弟子入りし、4年の月日を得て独立。今では年間17,18棟の現場に携わり、これまでに500を超える数を手掛けてきた。その中には23歳で初めて手掛けた自身の家も含まれる。「若いころに自分の家を手掛けることができたのも、親方がきちんと教育してくれたから」。目を細めて当時を懐かしんだ。

近藤さんは、建て方大工として主要構造材の組み上げを担当するが、その後の工事に関わる人たちへの配慮も欠かさない。

「組み上げ工事の後には他の職方さんもいらっしゃる。その方たちに迷惑かけない」。そのためには、自分に合う“信頼できる道具”選びが、非常に重要だと語る。

工具への概念を変えた、電動ドリルとの出会い

つい3年前までは、コードに繋がれた有線の工具が仕事道具だった。当時すでにコードレスの電動工具が普及しつつあったが、どうにも信頼がおけない。そもそもパワーに懐疑的だった。ある時、大工仲間が持っていたHiKOKIのコードレス電動ドリルを試してみると、有線よりもパワーがあって、仕事が早くなる。それまで自分の中にあったコードレスに対する不信頼感が一気に解消されるような衝撃を得た。

「きっかけ電動ドリルでした。ドリルで土台の穴あけをするのがとても速くて、パワーも長時間持続する。これまでコードレス電動工具は、フルに充電されている状態から、だんだんとパワーが弱くなっていくものだとばかり思い込んでいたけれど、それがもうずっと強い。バッテリーがなくなるギリギリまで強く、これはなるほどなと」

ひと昔前では考えられない、有線とコードレスの逆転現象を肌で感じたという。以来、近藤さんは仕事道具を一気に変えた。バッテリーを合わせるために、ほぼすべての電動工具をHiKOKIで揃え、マルチボルト蓄電池は15個ほど備える。

「現場ではマルチボルトを6個ほど使っています。充電は2日に1回ぐらい、マルチポート充電器で一気に充電します。バッテリーは全然劣化しない印象で、買ったときのまま使えている」。バッテリーに対する確かな信頼感は、HiKOKI製品を選ぶ理由のひとつだ。

バッテリーの信頼もさることながら、職人の道具として、使い勝手やフィーリングも大事な要素。高圧ロール釘打機には、その静音性に驚いたと語る。長年の現場で耳を痛め、常に耳鳴りする本人にとって、工具の“音”は気になるところ。できるだけ駆動音が小さく、それでいて打ち心地も担保するような道具を常に探し求めていた。実際に使用すると、音もさることながら、打ったときの反動も少ない。熟練の大工ならではの悩みも、HiKOKIの工具が解決する。

コードレス冷温庫は、仕事にもプライベートにも役に立つ

近藤さんの現場には、コードレス冷温庫も欠かせない。とりわけ猛暑だった2021年の夏、同年に発売された冷温庫を導入した。酷暑のなかで適度に水分を補給することは、現場での集中力維持や作業効率にも直結する。

「コードレス冷温庫に氷と飲みものを詰めてきても、今までのクーラーボックスよりも圧倒的に冷える。プライベートでのキャンプでもたくさん使いました」

仕事道具としてはもちろんのこと、コードレス冷温庫は、アウトドアギアとしても重宝したと語る。

あなたにとって職人の道具とは。

仲間が持っていた電動ドリルをきっかけに、大工道具を一新した近藤さんにとって、HiKOKIのコードレス電動工具がもたらした“身軽さ”は、仕事環境を一変させた。

「マルチボルトシリーズに買い換えて、狭いところや高いところなど、何も気にせず身軽になりました」。

新しい電動工具を取り入れることで、仕事が綺麗かつ、スピードも上がる。何よりも仕事がより一層楽しくなる。そう語る本人の傍らには、しっかりメンテナンスされたHiKOKIの製品が相棒のように寄り添っていた。

自身がモットーとしている次の職方さんへ引き継ぐための“自分の仕事”に一切の妥協を許さないことと、若いころ、親方に教えられた現場を常に綺麗にすること。それゆえに、道具選びに対しても厳しい目で“見極める”のが、近藤さんのポリシーだ。

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