2021.12.24

#06 道具選びが仕上げの美しさと
スピードに直結する。

大嶋板金 大嶋健吾さま

「やるんだったら、しっかりやれ」
父から受け継いだ建築板金という仕事

屋根や外壁など、住宅の外装を受け持つ建築板金。大嶋板金の代表、大嶋健吾さん(52歳)は、親子二代に渡る建築板金職人だ。代替わりしたのは5年ほど前のこと。先代は秋田から上京し、腕ひとつで家族を養ってきた。

頑固で職人気質な父の背中を見て育ったという大嶋さん。「父が高齢になってきたというのもありまして、ちょっと足場とかが心配で…」と、家業を受け継ぐことを決意したという。

「それこそ16歳とか17歳のときには、サーフィンを仕事にしたいと思っていました。ですが、20歳を前にして父の仕事を手伝うようになり、それから10年経ったころには建築板金の世界に生きると、心に決めました」

その後、先代から大嶋板金を受け継ぐときにかけられたのが“やるんだったら、しっかりやれ”のひと言。その言葉は、代表になった大嶋さんにより一層の責任感を与えた。

そんな大嶋さんには18歳になる娘さんがいる。親子三代の可能性を伺った際、幼少期から大嶋さんの仕事を少しずつお手伝いしている娘さんについて「この仕事に興味なくはないと思うのですが。」と、父親と職人の両側面から語ってくれた。娘がやりたいと言ったときにはいつでも。そのときには時代に合った教え方をしたいと考えている。

喜んでもらえる仕事をするために、道具へのこだわりは尽きない

住宅建築でも“見える箇所”を担う建築板金は、仕上げの美しさが求められる。部品ひとつとってもかつては手作りが当たり前。化粧造作のすべてが職人の腕にかかっている。大嶋さんが心がけているのは「喜んでもらえる仕事をする」ということ。そのためには信頼できる道具選びが欠かせない。

「先代のときには有線の電動工具を使っていました。15年ぐらい前から徐々にコードレスへと道具を替えていき、今ある電動工具はほとんどHiKOKIです」

その理由を「ずっと手に触れてきたから、もう替えられない」と、職人にとって道具が手に馴染むことは何よりも大事だと語る。ハンドルの位置、スイッチを入れたときの動き出し、持ったときのバランスなど、すべてが大嶋さんのフィーリングに合うのが、HiKOKIの電動工具だ。

道具選びが仕上げの美しさとスピードに直結する

HiKOKIの電動工具の魅力は、パワーと仕上げの美しさ。コードレス丸のこ刃にはスーパーチップソー 黒鯱(クロシャチ)を使用しており、「コバ欠けひとつなく、びっくりしますね。紙みたいにスパっと切れちゃいます。電動工具自体にパワーがあって、チップソーがそれを押し上げる。両製品のバランスがとてもいい」と語る。

パワフルかつコントロールもしやすい。それでいて美しい仕上げは、現場のスピードに直結する。工具だけでなく、パーツにもトコトンこだわるのが大嶋さんのスタイルだ。

インパクトドライバは型が古いものを愛用している。さらにコンプレッサも長年使っている、もはや相棒だ。その理由は「使いやすく、自分の手によく馴染むから」。常に新製品の情報を把握しつつも、本当に自分に合うものを長く使い続けることも職人の道具にとって大事なこと。きれいに手入れされた道具ひとつひとつにこだわりが見えた。

大嶋さんの現場はアグレッシブグリーンのHiKOKI製品が並ぶ。「緑が好きなので、このカラーで揃えちゃいます。ちなみにサーフボードもウェットスーツのアクセントカラーも緑です」と、カラーリングにもこだわりが。現場での水分補給もHiKOKIのコードレス冷温庫を使用し、プライベートのサーフィンや家族とのBBQなどでも重宝しているという。もちろん、冷温庫のカラーはアグレッシブグリーンだ。

あなたにとって職人の道具とは。

「道具はなくてはならないものですかね、やっぱり。道具は自分で働いて買うものなので、大事にしますよね。使っているうちに愛着も湧きますし、常にきれいにするよう心がけています」

大嶋さんこだわりのHiKOKIの電動工具は、長年使っているものでも新品と遜色なく見えた。仕事の合間に道具の手入れを欠かさない。そこには仕事道具に対する感謝がある。父から受け継いた大嶋板金。“やるんだったら、しっかりやれ”。その言葉は道具に対する扱いにも表れている。

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